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2012年5月 9日 (水)

大和路散歩 柳生の里と滝坂の道

今回の旅の第一の目的は柳生街道を歩く事だった。
ツアーの申し込みを3月にはしている。その時は20km行程を全て歩く心算だった。実際都内の花見が20km位で今年は完歩している。

奥千本を下ったことで坂道を20km下る事は無理かもしれないとおもい出し柳生を見学して出来るだけ早いバスで忍辱山まで下り其処から奈良駅まで歩く事にした。

8時19分近鉄奈良駅前発の柳生方面行きのバスに乗る。前日に旅行案内所でテキパキと教えて貰ったので安心感はある。

山間をバスは走り緑が若若しい、八重桜が満開でこれも嬉しい。
平家物語 大原御幸に葵祭りの後で寂光院を訪れた後白河法皇が詠んだ
池水に 汀の桜 散りしきて 波の花こそ さかりなりけれ。

とあるが季節も一致していて八重桜だったのかと合点がいった。

柳生で10人位の人が降りたがすぐにてんでんなり妻と二人きりで歩き出した。標識をみて柳生の菩提寺の芳徳寺を目指した。柳生は山を切り開いた小さな斜面で米を作っている村だ。宗矩が剣の奥義を極め人に勝つ事よりも心の安定を求めこういう場所に住んだのであろう。誠に長閑な所である。

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地図を見ながら芳徳寺を目指すが途中二股に別れ片や一刀石、此方芳徳寺で一刀石に向かう。
天乃石立神社の鳥居が有り此処を過ぎると茶畑があり新芽が目を楽しませ美味しい茶の味を連想させる。

苔むした巨岩が折り重なり樹木に覆われ薄暗い一画に小さな社があり神聖な感じがする。
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通り過ぎたところに一刀石がある。
柳生石舟斎が天狗と戦い一刀の下切捨て翌日その地に言ってみると大岩が御覧のように真っ二つになっていたという。

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来た道を帰り先程の三叉路を芳徳寺に向かう。石舟斎ー宗矩で宗矩には4人の子供が居て長男十兵衛、二男は江戸柳生として江戸に居たが早世し、三男宗冬が家督を継ぎ
四男列堂が芳徳寺第一世と言う事だ。

石舟斎から剣に生き、徳川の兵法指南となり大名と成ったのは幾多の剣豪の中でも唯一のことでモットーの「活人剣」に意味が有るのであろう。
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中央が宗矩、右が十兵衛、左が宗冬の墓石。
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丘を下り平地を通り過ぎ向いの高台の家老屋敷跡に向かう。山岡荘八が住んでいた事もあり此処で宗矩の生涯「春の坂道」の構想を練ったと言う。

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駆け足で一時間見学しバスの時間なので柳生の里はこれまでとした。忍辱山まで20分位だろうか、空はますます暗くなる。圓成寺という立派なお寺がある。

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国宝の社 春日造の社殿である春日堂と白山堂  

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本堂 立派な須彌檀と仏像がある。

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此処で驟雨に会い15分位でやり過ごす。事務所で和尚さんに道を聞き歩き出す。いよいよ柳生街道だ。

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山道が開けると田園で蛙の声が賑やかだ。子供の頃は家を一歩出れば同じ環境だった。

田植え時期で終わった田もあるが腰のやや曲がった女性が密につまった50cm四方の苗床を車に積んでいるところに出会った。今から田植えをするのだろう。

多くは無いが所々に茶畑が有る。茶摘は直だろう。

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一箇所集落が在った。

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途中小雨の中で12時にオニギリで昼食を取ったが半袖で登ってきた女性にあった。元気な歩き方で此方も気を取り直した。

地図の中間点である峠の茶屋にやっと着いた。歩き始めから4.7kmと有ったが山道の数字は平地と違う。

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案内図を頼りに来たが横道にそれると石仏が幾つか有ったらしいが老眼では読み取れなかった。茶屋で草餅と茶を貰い即歩き出した。程無く大きな交差点にでると直進が若草山、左に地獄谷石窟仏とある。地獄谷石窟仏の方に歩くと此処は歩行禁止ですの標識が有るが車も通らないので注意しながら歩いた。心細くなった頃左手に広場が有り地図があった。老人の二人連れが地図を見ながら考え込んでいる。

先に先方から峠の茶屋へは如何行くのですかと聞かれた。彼らは奈良駅から来たと来た道を指しながらいう。これで此方の進む方は解った。小生も来た道を教えたが歩行禁止の道は気がひける。地元もよそ者も初めての道には戸惑うものだ。

山に分け入り10分は歩いただろう。表示には0.4kmとあり一本道だが間違ったかと落ち着かない。人と会ったので石屈仏はと聞いた所其処ですと岩陰を指した。知らない道は不安で引き返そうと思った矢先で助かった。

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さっき教えてもらった奈良公園への道に入り坂を下る。20cm位の石を敷き詰めて有るのでぬかるまないが滑るのが恐い。踏ん張りながら降りると首切り地蔵が現れた。首に切れ目があり荒木又衛門が試し切りをしたと言う。信心深い人々の冗談か。

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朝日観音 朝日に映えたらさぞ温かみのあることだろう。

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今度は崖の高い所に夕日観音が彫られている。
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緑が鮮やかだ。蟷螂が神聖な雰囲気を作る。
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石畳が続きもう沢山だと思いはじめた頃道は終わった、やれやれ。街中に出白豪寺何km、新薬師寺に何百mと表示が有ると行ってみたくなったが明日の行程と我慢した。実際は今日行動を別にした娘が大学時代の友達と行ってしまって我々は其処には行けなかった。

標識に従って春日大社に入る。今までと違って大変な混雑だ。
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昨日猿沢の池で見た興福寺の五重塔の脇を通り早い夕食にした。
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シャトルバスで新大宮のホテルに着くと食事とバスで座ったので体が軽く感じ宿に入る前に近くの平城京跡までのこのこ出かけた。大極殿が見えるので建物を頼りに目指したら道がなくなり田の畦道を歩いた。小川に囲まれていて出られなくなった。小川を隔てて散歩している人は多く窮状を見かねてズーっと先で出られると教えてくれ助かった。
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朱雀門の直ぐ背面には近鉄が通っており大極殿と分断している。
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セッカの声がしヒバリが鳴きツバメが舞う草原はマイ河川敷と同じだ。今日も良く歩いた。

 

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コメント

毎週ご旅行?
私は今週末妻の実家の新潟県上越に参ります。

ペンペンさん この時期は羽を伸ばします。又一年間出口の無い勤めです。ずらした連休ゆっくりできることでしょう。

健脚もさることながら意気に感じます。
健脚、剣客をおとなう?^^。

佐平次さん 知らないところで未知の事を知るのは楽しいです。

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