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2012年7月25日 (水)

川の朝。

久し振りにカメラを持って出ようとしたら電池が見当たらない。

ではと持たずに出かけた。薄曇だがこの所の梅雨空ではない。

近所の長いこと改装をしていた店がグリーンと白のコンビニの看板がつきトラックが止まり荷下ろしに忙しそうだった。

川は涼しさに多少もやっていて富士山は当然見えない。スカイツリーもくっきりとは見えない。

小学校4年の時に習った「ただ一面にたちこめたー牧場の朝の・・」みたいだと歩き出した。

4年生のクラス合唱の時一人音羽ゆりかご会に所属していてラジオにも出ていたK君が君の声は徹から小さな声で歌いなさいと言われたのを憶えている。
成人してからは会った事は無かったがひ弱な印象だった。去年全国紙に亡くなったと新聞記事にでた。某タイヤメーカーの副社長だった。逞しく成長したのだろう。
直に新盆だ、ご冥福を祈る。

5時過ぎの河原はヨシキリも鳴いてなく静寂だ。

そのなかホオジロの声がする。ピーピピピー細い高音で哀愁を込めて鳴く。雰囲気は秋だ。今日は一羽の声が途切れる頃新たな一羽が鳴き計3羽が2kmをカバーしてくれ散歩中4kmの道をお囃子の横笛の如くバックグランドを盛り上げてくれ歩きやすかった。

10年来5年来のおなじみさんとすれ違う。彼らはたゆまず歩いているが小生は寒い時は遠慮してしまう。現在は目的を達成する意気込みで歩いている。

茫々と生えていた土手の雑草も6月に短く刈られたが多少延びてきた。シロツメクサ、ムラサキツメクサヘラオオバコが逞しく残っている。

川のほうの藪は葦、ススキが3mになんなんと成長しその手前には花を付けないセイタカアワダチソウとメドハギが次の主役は俺達だと元気が良い。

鳥はと言うと地上ではムクドリと少数の子スズメだけでツバメも未だ姿を見せない。

大空ではカワウの単独飛行とアオサギがたまにしわがれ声で「げぇ~」と鳴くくらいだ。

河川敷には柳の大木が多数有るが大風に弱く枝折れしたり、根こそぎ倒れ道を塞ぐ。
6月の台風で広場の1本の大柳が裂けて半分が倒れた。そのままに放置されていたが今朝は根本からまるまる片付けられ太い切り口が残されていた。ノスリやチョウゲンボウやカッコウの休息場所だったのに風景に一味添えていた事も有ったのに残念な事だ。

釣り人はもう糸を垂れている。

帰りに水門の脇で老釣り人と話していた婦人がすれ違う時に青大将が居るんですってと教えてくれた。
老釣り人の傍を通り抜けようとすると此処に住み着いているのがいて棒で叩いてやったと言う。

水門前の橋を渡り終わる前に着岸する方の釣り人の竿がしなった。なかなか魚が掛かるのを目にしないが見事な箆鮒が掛かっていた。
釣り人は水面でリリースする。小生も子供の頃のあの手ごたえは忘れられない。

今日は30度を越えるという、しっかり行動しなくては。

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コメント

来し方(行く末は考えないで)に思いを巡らせながらの散歩、というより歩いていいると脈絡なくいろんな過去が浮かんできます。
それも散歩の楽しみ。

佐平次さん 散歩、トレッキング共に忘我の時が有るのが良いです。業界の収拾に当たったときは散歩に助けられました。

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