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2012年9月24日 (月)

雨中の黒谷青龍寺

光永覚道師の千日回峰行の本を読み比叡山に行きたくなった。

回峰の荒行を達成した後人生の目標はと問われ念仏僧となって全国を回るのだとの答えはなんと清清しいことかと感動した為だ。現在は政党に関係なく総裁を投げ出した人達が口を出し返り咲こうとする何たる恥知らず行為だ。命がけで行を達成しその後は地位を求めない生き方は理想ではないか。目的は千日回峰の拠点無動寺谷だ。

少しでも多く見学する為先ず法然師が修行した黒谷を見学し唯一の信長の叡山焼き討ちに会わなかった瑠璃堂に寄り西塔を回り東塔経由で無動寺谷へ行こうと計画した。

思い立った頃は晴天続きで週間予報も京都は晴れマークだったが残念だが雨になった。
家を出るときから新幹線に乗っている間も窓に雨が打ちつけた。

先ず奈良線で東福寺へ行き京阪に乗り換え出町柳へ叡山鉄道で八瀬比叡山口そしてケーブルでケーブル叡山へ行く。其処からロープウェイで頂上にいけるが4年前シャトルバスで東塔、西塔、横川を一周しているがその時ケーブルの駅から比叡山頂上まで歩いたと妻が主張するのでそれに従った。此れが急登の連続で30分位上りロープウェイを使ったのを思い出した。お蔭で10時発のシャトルバスに乗り遅れ30分待つことになる。

峰道までバスで行き歩き出そうとしたが道標は無くドライブインで何かを買い道を聞こうと思った。何故かカエルのストラップだの小銭入れだのカエルグッズを売っている。しかし地図を見直しやっと道を見つけた。京都の観光地なら少しは歩く人もいるだろうと思ったのが大間違い。一人も通らない道を行く事になる。此処は広い一本道だし所々10cm位の皿に青龍寺と書いて括ってあるので安心だ。
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ドライブインでカエルのお土産が有ったが早速本人が出迎えてくれた。
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歩を進めると石仏や墓石が道沿いに段々現れてくる。青龍寺に修行した人たちのものだろう。お彼岸なのでシキビが備わっている。
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お寺直前の急坂は舗装されている。山門前には浄土宗大本山知恩院のバンが止まっていた。ハイウェイから他に道は無くこの狭い舗装された急坂をを降りてきたようだ、僧侶は運転も上手い。
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雨中苦労して降りてきてやっと現れたお寺は神々しく感激がある。清楚で叢林に合っている。撮影禁止の札が無いので失礼した。
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境内の守り社?
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月影のいたらぬ里はなけれども ながむる人のこころにぞすむ 法然様作の浄土宗の宗歌です。
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絶え間なく振り続ける小雨の中有り難くお参りできた。
法然様が或寺に行った折、其処の若い修行僧が問答をしてきたが答えても解らないと思い笑って答えなかったというエピソウドを読んだ事がある。小生が医師、薬剤師、看護師、社会福祉士等の介護チームの集りで漢方の話を1.5時間し皆さん聞いてくれた反応があったが最後に医師から今の話は信じられませんと云われた時小生は不遜にも法然様の故事を思い出して勉強してない人には時間を掛けて説明しても解らないだろうと相手の面子を潰さないで只笑って過ごした想い出がある。 この些細な事を憶えていたというチンケなこころが雨にしたのかもしれない。今日は一日違いで日本晴れだ。反省しよう。

お寺の前の舗装された急坂を登るだけで息が切れ大汗をかいた。先が思いやられる。

以前金戒光明寺に行った時このお寺も法然上人の縁で黒谷さんと呼ばれていると聞き比叡山の黒谷にも是非に一度行かなくてはと思っていたが最後のチャンスだったろう。
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コメント

散歩好きさんの旅は修行ですね。自省を重ねつつ。

佐平次さん 内向きな性格なので。これからはそのまま自分で無理ない方向で生きるよりありません。

今年は何としても光明寺の紅葉を!! と考えているのですが
母を連れての京都行きは難渋します。。。。。

ユメフーセンさん  母様の体の負担にならない位の親孝行をお続け下さい。京都のお寺の紅葉は見た事がありません。延暦寺鐘楼前のモミジですこし色付き始めた木が1本ありました。

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