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2012年9月26日 (水)

初めての坂本。

戒壇院の前に書き落としているところが有った。

浄土院からの長い石段の終り近くで今日も立ち食いの昼食を済ました。この間一瞬だが日が差した。
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歩き出すと山王院が左手の小山の上にある。名僧円珍の住房であった。また弁慶が千日の参籠をした所と言う。毎夜先述の弁慶水まで千日間、仏様に供える水を汲みに行ったという。現在でも浄土院の冬のお籠りでは雑巾が凍ると読んだ。平安後期では寒さはどの位だったのだろう。
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バス通りを橋で渡り進むと右の山に朱色のお堂が見えてくる。
阿弥陀堂
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と法華総持院が並んでいる。此処から先述の戒壇院に続く。

東塔の中心に入ってくる。
大講堂
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階段を下ると根本中堂。堂内は厳かでさすが天台宗の本山だ。
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東塔を後に無動寺谷に向かうが坂道には耐えられないだろうと今日の大本命は断念。
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空はやっと雲が切れてきた。琵琶湖の対岸には日も差しているようだ。
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ケーブルで坂本に降りた。里坊が多く美しい街並みが続くと言うが日吉大社を見学したい。
10代天皇崇神天皇の時代に作られたと云うから最澄師が入山するより遥か以前から比叡山を守っていた事になる。叡山と天台宗の守り神という。

社の説明をみると全てが再建が天正と書いてある。元亀2年(1571年)信長の焼き討ちで此処も灰燼に帰したが天正10年本能寺の変、天正12年(1584年)秀吉が比叡山の再建を許可してる。

広大な広さに圧倒される。独特の鳥居が見えてくる。
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神仏習合の意味が有るという。
八百万の神を信仰していた日本に仏教が渡来し本地垂迹説により神と仏教の融合を図り神仏習合のまま過ごしてきたが江戸時代末期の国粋主義なる思想と明治政府の神仏分離令により神と仏は分離されたがここでは鳥居に古代の信仰を留めている。

西本宮楼門
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楼門の庇には猿の彫刻がある。猿は神様のお使いとして神猿(まさる)とされ魔が去る、何よりも勝るとされる。
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国宝の西本宮本社。建物全て桧皮葺の屋根だ。
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宇佐宮本社
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白山姫神社本殿
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石段があり山に続いている。八王子山に延び横川に繋がる。無動寺谷を午前2時に出発した回峰行者は山内を回り八王子山から日吉大社をお参りし午前9時には無動寺谷に帰る。飛ぶように山道を歩く行者様の足だと此処から無動寺は30分位の道のりか?。
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東本宮は修復工事中。
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時間に追われ一巡りしたが立派な神社であり比叡山を守っている神々しさがある。全国の日吉神社、日枝神社、山王神社の総本社という事だ。

街に出ると城の石垣積で有名な穴太衆の故郷とのことでお寺さんは石垣に囲まれている。大きさの違う石を思いの儘に積み上げる。
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この夏は暑くてビールをやめられず体が重くなり足が悲鳴を上げていた。禁酒と減量をと気付いているが・・。
坂本も美しい街で里坊を改めて訪ねたい。

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コメント

根本中堂の写真を観て高校の修学旅行でバスに乗って行ったことを思い出しました。
いったいあの頃は何をどんな気持ちでみていたのだろう。

佐平次さん 歳を取ると感じ方は多少違いますが信心しない限り大きくは違わないのではないでしょうか?

若い頃は素直な気持ちが無かったので何処に行っても見学をしているだけでした。。。。。
(神頼み、仏頼みはしたくなかったのです)

今は少し違います

ユメフーセンさん 年齢と伴に神仏に感じるように成りますね。仏教美術は大衆の思想をまとめる働きもしていたと思います。TVで見るだけですが山間部の古老が小さい時からやっていることを継承しそれが理にかなっていることばかりで生活の知恵はたいしたものです。知恵と神仏は上手く結びついています。

ありがとうございます

家の息子達は知恵を備わる機会があるのか心配です

ユメフーセンさん  自然に感じ自然を敬う心は勉強が邪魔して現代人には感じられないのではと思います。

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