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2012年10月 8日 (月)

やり残した比叡山無動寺谷へ行く。

9月に雨中を彷徨い第一目的の無動寺谷に行けなかった。そこでリターンマッチとなった。

今日も出がけは傘を差す程の雨だが大津は晴れの予報で安心して出かけた。

前日に行動を確認したら小生は無動寺谷の入り口はケーブル延暦寺の駅に近いので坂本からケーブルで行くと決めていて女房にもそう言っておいたが伝わっていなかった。

女房は八瀬からのケーブルで比叡山山頂に行きバスで峰道に行き横川まで歩き又バスで峰道に戻り他を見学の後、無動寺と自分で考えていたようだ。

無動寺は結構な急坂らしく本命の此処を見るのが目的だから第一とし、また後回しにすると行けない事になるからと我意見に従ってもらった。

三島では雲で暗く富士山も見えなかったが浜名湖を過ぎるあたりから雲が薄くなり途切れてきた。京都から湖西線で坂本に着いたときは秋の行楽日和になっていた。

地元の若い子も登山姿で比叡に向かう。他にも二組のパーティーがいた。
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皆さん日吉神社に入ったので八王子山から比叡山を一周するのかも知れない。高年齢の我々はその3分の一位の行程が精一杯だ。

我々はケーブルに向かった。職員さんが話しかけてくれ話の内に東塔、西塔、峰道、横川、坂本でスタンプを貰うと絵皿がもらえるスタンプラリーをしていると言うので用紙を貰って先ず初めのスタンプを押してもらった。

ケーブルも先日の雨の日とは大違いで150%の乗車だ。

早速坂を下り始める。この鳥居も途中の弁財天の鳥居で途中までは弁財天の鳥居が続く。
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此れも弁才天のもの。最もお寺に鳥居は無い。
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途中で弁才天は右に急坂を下る。目的を済ましてから帰りに寄ることにする。

弁財天の三叉路を直進すると直にこのお堂を見に来た明王堂が現れた。
千日回峰行は常不軽菩薩の心を体得する為にするとの説がある。万人に「私はあなたを尊敬します。あなたは南無妙法蓮華経と唱えれば仏に成れる人ですから」と言い続け変な奴だと迫害にあっても腹も立てずひたすら私は貴方を尊敬しますと敬ったという菩薩さんのことだ。
釈迦は常不軽菩薩の生まれ変わりで釈迦は不動明王となって人々を励ますのだという。明王堂は不動明王が御本尊という。

千日回峰では七百日は山内回峰で叡山にある堂社、旧跡、遺跡と一石一木にまで定められた三百数ヶ所で読経と修法を行うが700日を終えると堂入りをするという。九日間の断食、断水、不眠、不臥で十万遍の不動真言を誦するという。この人間の生存のギリギリの修行を明王堂で行う。

真っ黒なお不動様が安置してある。
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振り返ると琵琶湖だ。風光明媚さが修行を助けてくれるのかもしれない。
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急な階段を下りる。坂を下ってきてこの階段は上りを思うと又恐怖だ。
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親鸞さんが修行していた大乗院は更に下る。信長の暴挙によりそれ以前の記録はなくなっているが此処で修行した親鸞も千日回峰を行っているのでは?の文を読んだ事がある。
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穴太衆の積んだ石垣の横を行く。
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寺院の最終は玉照院。ここは金の菊の紋が戸についていた。名前に玉の字が付くし皇室と関係がるのかもしれない。

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回峰行で使われた草鞋。
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これから先はさらに勾配が急となり坂本に続くらしいが登りの辛さを考えて帰ることにした。
法曼院
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坂が急なところは舗装してあり息を切らせながら登る。先程パスした大弁財天へ下る。
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急坂で息切れがし幾らか楽なところで深呼吸しても呼吸は落ち着かないが何とか上りきった。

径寸十枚是れ国宝に非ず、
一隅を照らす此れ則ち国宝なり

草木国土悉皆成仏

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コメント

執念!ですか。報われましたね^^。

佐平次さん 金に成らない勉強を細々続けたことを自分に納得させたかったのですがそんな事は思ってもいけませんね。

下界の日中は少し動くと汗ばむ陽気でしたが・・・・
比叡山では急な坂の昇り降りでも心地良かったのではありませんか?

ユメフーセンさん  歩くと汗をかきますが風は冷たかったです。夕方は寒かったです。

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