解り易く公式で話すと
ユメフーセンさんのコメントに答えて大筋を解ってもらう為にごく簡単に書きますと
風邪は漢方では壮年者までの陽病と老人の陰病に分かれます。
陽病も暦により中風と傷寒に分かれます。体表の陽の部が犯されます。
春分から霜降10/24頃の暖かい時季の風邪は体表が風に吹かれ体表を害邪から守っている陽気が飛ばされ体表の温度調節が出来なくなると自然と汗をかき風邪症状が出てきます。桂枝湯を中心に考えます。症状は自然と汗をかくが重要です。体表を整えて直します。
霜降から春分までは寒い時期で寒さに鳥肌を立て対抗しますが寒さが皮膚を破り血管に作用します。筋肉部の収縮をともない、汗をかかないで寒気の強い風邪症状が出ます。血を温める麻黄という生薬が必要になります。桂枝湯に麻黄と葛根を加えたのが葛根湯です。血の冷えを積極的に追い払いますので体力が有る事が基本です。中風の薬に比べ作用は強いです。持病を持っている人や老人には使用は控えたほうが良いと思っています。
以上は壮年までの比較的体力のある人の薬です。
老人になると陽気が少なくなるのでいきなり陰部が影響を受け陰病と纏められています。此方も細かに解説されています。
年齢により薬が違いますがメーカーの安易な解説により季節に、持病のある無しに、年齢にかかわらず葛根湯、麻黄湯が処方されるのは困ったものです。漢方の病因を考えないで現代の風邪を全て葛根湯でと言うのは危ない感覚です。葛根湯は現代の風邪と重なる部分も多いですがイクオールでは有りません。
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葛根湯はいつでもいいのかと思っていました。
喜多八落語のマクラでもどんな症状でも「葛根湯」を処方する医者が登場します。
投稿: 佐平次 | 2013年2月12日 (火) 10時17分
佐平次さん 強力に発汗させると陽気が飛んで行くことになり血液や内臓にマイナスの変化が起きます。
体力がないと回復が遅くなります。昔も今も薬は有用に使われてきましたが原典を読んで正確にと言う考え方は少なく人伝に聞いたことを手っ取り早くと使ってきたように思います。我祖師は詳しく学ぶ事を苦学に対し楽学と言っていました。
投稿: 江戸川風景4 | 2013年2月12日 (火) 11時55分