つるの子
今日は病む所があって病院に行った。
予約が無いので待つのを覚悟で文庫本を持っていった。こんな文章があった。
小生は普段決して古文などは読まないが出てきた文を其の侭載せると・・
鶴の子のすむ木いひては人しらむそだたむまではかくしをかばや
人難じていはく、鶴は沢に子はうむなり。木にうむことなしとまうす。
されども、ふるくも松の梢に鶴、巣くふなれとまうしおけることあり。
かやうにいひならわすことならば、くるしからじや。またせめて悪しくは、
さぎの子にても、鷲の子にても、何の子にてもありなむ、云々
落語に首長鳥がツーと飛んできて松ノ木にルって留まるからツルというのだ と言うのが有るがツルは木に留まらないと書いた事がある。
合っているかどうかは知らないけれどこんなことかな・・
「ツルの子の育つ木は知られていない、ツルは子の育つまでは子を隠しているのだ」と詠むと物知りが「ツルは沢に子をうむので木には産まない」 そうは言うけれど「昔から松の梢に巣を造ると言うではないか」例え木にツルが巣を造らなくても造ると言っても良いではないか。それが悪かったら「サギの子でも鷲の子でも何の鳥の子でも良いではないかと明恵上人は言ったという。くだり・・・。左程自分の求道心以外は大らかであったらしい。
鳥が木に巣を造るのは当たり前だからツルが実際は巣を造らないかもしれないが造ると言ったって良いではないかとのたまったと言う。
鳥とは関係ない本に鳥が出てきたので嬉しくなった。
明恵上人像 栂尾高山寺で写す。23/11/20
三尾の紅葉狩りに行く前に買った「明恵上人」が読みきれてなかったので持参したが少ししか進まなかった。
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明恵上人の見た夢の話、そんな本を持っていますが未読です。
私などは鶴と木のような錯覚だらけで生きてきたのでしょう。
赦してくれるのは有難い。
投稿: 佐平次 | 2013年2月 8日 (金) 10時49分
佐平次さん 何をやっても一生、行動力が旺盛で経験の多いのが良い事と思います。
投稿: 江戸川風景4 | 2013年2月 8日 (金) 11時33分