お伊勢さん125社めぐり月読宮から倭姫宮
9月に初めて伊勢参りに訪れた時は雨で難儀だった。今日は晴れて絶好だが鈴鹿サーキットの決勝とのことで名古屋からのJRが座れない。その上快速がノロノロの上、停車の連続で20数分遅れで伊勢市駅に着いた。伊勢市駅も遷宮後新旧両社が見られるということでごった返している。
当方はバスで五十鈴川駅に行き後は12kmを歩く計画だ。JRの遅れとバスが中々来ないので帰りの16時59分の伊勢市駅発の快速に間に合うか不安を持ちながらバスに乗った。
今日の行程は下図の左側中央の緑字スタート&ゴールから始まり赤い矢印に沿って12kmを進む。11時過ぎに歩き始める。
先ず人が行く方が月読宮だろうと付いてゆく。月読命を祭り命は天照大神の弟で天照大神が太陽神であるのに対し月の神様だ。月を読むという事は月の満ち欠け教えるつまり暦を司る神と言う事だ。天照大神にはもう一人弟、素戔雄命がいるがその神を祭る神社は素戔雄の名の付く南千住の素戔雄神社しか知らない。
八坂神社が素戔雄命を祭っていると思い出したが頭には朱色の柱の建造物は浮かんでいなく伊勢で白木の建物ばかりを見たから神社は白木作りだと洗脳されたようだ。
月読宮参道 玉砂利が続き鬱蒼とした木が冷気と神々しさを感じさせる。
社前の大木。
手前からイザナミ宮、イザナギ宮、月読宮、月読荒御魂宮。月読宮と両親を祭る。
次に進むべく脇参道から外に出、葭原神社を探すが地図を見ると月読宮の脇の鳥居の中のようだ。戻り無事参拝する。
ここにも大木が有る。ありがたい。
さて此処からは誰も歩いていない夫婦だけの歩行になる。江戸川土手を2回10km歩いたので女房も多少の自信はある様だ。
地図を頼りに10分くらいで宇治山田神社のこんもりした杜が見えてくる。ふもとには柿ノ木が色を添える。回り込み参道に出、石段を登り参拝をする。
宇治山田神社から歩を進めると五十鈴川に出土手を歩く。左が宇治山田神社の杜、右が月読宮の森。
このような土手を坦々と歩く。
30分位で大土御祖神社(おおつちみおやじんじゃ)五十鈴川を渡り行く。
神社の入り口。
大土御祖神社
宇治乃奴鬼神社
この後道なりに神宮神田に行くつもりだったがすっかり忘れてしまった。天照大神が日光と稲穂を地上に遣わしたと言うので神田には行きたいと思っていたが残念なことをした。橋を渡り返し又40分歩き川を渡り鏡宮神社に行く。
五十鈴川と朝熊川の合流地点に造られた鏡宮神社外観。
鏡宮神社
近くの朝熊神社を訪れる。
朝熊御前神社
これから渡った橋に戻り渡り返し次の目的を探す。今までは神社は杜の中に鎮座していたのでこんもりした杜を目当てに行けばたどり着いたが目的の加努弥(かぬみ)神社は田圃の中に有る様に地図にはあるが見晴らしの効く土手上からはわからない。それでどんどん30分位歩いてしまった。はるか右手に安土城のような建物が見える。何だか解らない。
降り道の無い土手をツルに足をとられながら田圃に降り道に出て偶に通る車を止めて道を聞いたら大分来すぎていてはるかに戻ってアンテナの鉄塔の近所だという。礼を言ってから迷って余計に疲れが出てきたが戻りだした。
暫らく歩いたら歩いてお伊勢参りをしてるなら乗っけてあげるとさっきの青年が戻ってきて軽トラ荷台に乗せて案内してくれた。住宅地の中にあり小さな生垣に囲われていた。乗せてもらわなかったら行き着かなかっただろう。別れ際に此処から何処へ行くのだと聞かれ倭姫宮ですと答えたところ「倭姫までは随分あるよ」と驚かれた。
関西方面で歩く時はいつも親切に道を教えてもらい感謝で一杯だ。
加努弥神社 社地が125社の内一番小さい。この地を現在は鹿海という。
後は地図どおりで丘を登り車の頻繁に往来する道路から松尾観音をめざした後は皇學館大學、同高、中学校の脇を通り一山越えたら倭姫宮だった。最終行程だが疲れた。
倭姫宮鳥居 倭姫は天照大神の御杖代となって鎮座の地を求めて巡行し数多くの摂末社を定めた。大正12年になってから鎮座された。
参道
社
鳥居まで戻ると若い人がサイクリングで回っている。此方と違って、何処へ行こうかファイト満々のようだ。
スタート地点と同じゴールまで歩き、疲れたが好天の中、神社を回り汗をかいた清清しさを多いに感じた。名所旧跡を歩いて回る楽しさを十分に感じた良い日であった。
五十鈴川駅からバスで内宮に行き、おはらい街通りで食事券で食事をして楽勝と踏んで行動したがバスが渋滞で動かない。内宮手前で降りておかげ横丁からおはらい街に出たが物凄い混雑だ。前回食べた すし久の「てこね寿司」を頼んだが押せ押せで食事を始めたのが16時5分急いでたべ16時15分に店を出てバス停に急いだら300mの行列だ。バスに乗ったのが16時48分。外宮前、宇治山田駅、伊勢市駅の順に止まるが外宮前で降り500mを走って伊勢市駅に行き出発間際の16時59分の快速に飛び乗り一安心した。一安心したが「そうは問屋は卸さない」名古屋に着くのに20分以上遅れ19時3分名古屋発の座席指定の新幹線に乗れなかった。東海ツアーズ等で購入した丸契切符は予約列車以外は無効になると聞いた気がするので気が気でない。儘よと改札機に掛けた所無事通過し検札もセーフだったやっと一安心した。2本おくれの新幹線の自由席で座って帰ってこられた。交通のハプニングはあったがほぼ予定通りで良かった。知らない土地を名所を探しながらの神様に見守られたウォーキングは楽しい。
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大変な強行軍でしたね。
その甲斐あって、日ごろ参ることができない小さなお社をたくさん見られました。
荘厳な神社よりこんな古さびた社の方が好きです。
投稿: 佐平次 | 2013年10月14日 (月) 10時49分
佐平次さん 何の有り難味があるか分からず悪戯に社を回るのも考え物ですが回れたという達成感と嬉しさは有ります。歩くと喜びが湧いてきます。
投稿: 江戸川風景4 | 2013年10月14日 (月) 13時07分