傷寒論3
観今之医不念思求経旨以演其所知各承家技終始順舊省疾問病務在口給相對斯須便處湯薬按寸不及尺握手不及足人迎趺陽三部不参動数發息不満五十短期未知決診九候曾無髣髴明堂闕庭盡不見察所謂窺管而己。
今の医者を見ると古典を勉強し知識を検討して技術の向上を計らず家伝来の方法を踏襲し、患者さんと対しても充分な問診もせず投薬をしてしまい診察も充分にしない様は管の穴を通して全体を見るようなものだ。と紀元50年頃に出来た傷寒論には書いてある。
窺管而己。は管より覗うのみ。いろはカルタの葦の髄から天井を覗く意。
写真は違いますが密集した茎(管)の間から覗ったオオジュリン。
夫天布五行以運万類人稟五常以有五臓経絡府兪陰陽会通玄冥幽微変化難極自非才高識玅阿豈能探其理致哉。
天は木火土金水をもって天地の万象を廻らし人は仁義礼智信を天から受け健全な肝心脾肺腎の働きなす。体中を巡る陰陽の変化は僅かな狂いも体調に影響するのだが微細なもので異常を見て取るのは大変に難しい。能く研究をし理致を極めなさい。
長時間40年も同じ本を読んでいるが解らないことだらけだ。傷寒論が出来た時代の思想を持っている人でも難しかったので現代人には中々解釈し切れるものではないのだろう。
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今の大病院の専門医ははっきりと「そういうふうにああでもないこうでもない、と病気を探すのは私たちの仕事ではない」とドックや近所のかかりつけ医を勧めます。
効率的に見えてかえって全体では時間とコストがかかるように思います。
それ以前に思想的な問題がありますね。人間観・病気観に。
それでも患者としては大きな病院を頼らざるを得ない昨今です。
投稿: 佐平次 | 2014年3月15日 (土) 10時05分
佐平次さん 朴庵先生の漢方の考え方です。
68歳女性咳が1ヶ月以上止まらない、夜間も咳がある、微熱が取れない。小便の出も悪い、口内炎がある、だるい。痰はそれほど多くない。
冷え性、細身の人。
小便の出が悪い、口内炎は肺熱の致す所、肺痿の病ではないか?体力的には石膏、栝樓実は使えない。
肺は陽中の陰、上半身は陽の位だから熱を持ちやすい。しかし呼吸で外気に触れ表面は冷え易い。肺の表面が冷え肺の中に篭った熱が出られない。生姜で肺の表面の冷えを取り陽気〈熱)の発散を助け人参で体中が冷えると心に熱を持ち肺に影響しているのを少しく冷まし、甘草、大棗で胃に力を付け肺の発散力を高める。本来痰は多い症状だが病気が長引き肺熱の為痰は少なくなったようだ。
生姜甘草湯3日分2回で治癒。
こんな風に寒熱で考えます。2000年前に完成した治療法が現在も有効なのが凄いことです。
投稿: 江戸川風景4 | 2014年3月15日 (土) 12時19分