出羽三山旅行湯殿山1
妻の両親は山形県鶴岡の出身だった。義父は妻が大学生の時亡くなった為会う機会はなかった。
結婚当初は義母は故郷に帰ることもあり度々和菓子「古鏡」を貰った。其の頃は甘い物はそんなに食べなかった。現在は朝食後に甘いものを少し欲しい時がある。駄々茶豆と言う塩味にした枝豆も茹でた物を貰った。冬になると庄内柿も貰った。これは待ち遠しかった。有難うございました。この旅で名前の謂れの解った物もあるしこうして作っているのだと解った物もあった。
郡山からバスで湯殿山に向かう。休みが取れたら登ってみたいと思っていた面白い山の名の一切経山や吾妻小富士等を見ながら目的地に向かった。退職まで週一の休みだったので一切経山登山は出来なかった。
湯殿山は1500mの山で湯殿山神社は其の中腹にある。大きな鳥居があるだけでお堂らしきものは無い。
親父は風呂場を湯殿と言っていたなぁ。
石碑の右下に注連縄が見えるが其の奥から口外禁止、撮影禁止で静でまた写せない。
石段を登り暫らく降りると祈祷所が有り紙の人形を貰い祈祷を受けながら体の悪い所を摩り息を吹きかけ小さな石の池に収める。回転しない頭を一生懸命撫で息を吹きかけ水に浮かべた。
其の後褐色の頂上から湯が湧き出ている大岩の左側でやや熱い湯が流れる岩肌をすべりはしないが及び腰で登る。この岩は女性の腰部で歩いた道は産道とのことで生まれ変ったことを示し未来のご利益を望む所と言う。この褐色の褐色の岩が湯殿山本宮と言うことだ。羽黒山が現世利益で月山が過去を顧みる所と言う。
芭蕉が「語られぬ 湯殿に ぬらす袂かな」と詠んでおり勘ぐれば帰っても語れなかったのか本宮がこんなだとは本にも紹介されていない。
この地方には真言宗のお寺が多いらしいが森敦が小説「月山」で逗留していた注連寺に行く。この辺の修行僧は入滅時に五穀断ち、十穀断ちをし小さな箱に収まり上から大きな石で閉じ込め即身仏となったと言う。だから即身仏にはミイラと違って内臓が収まっていると言う。このお寺にも本堂に鎮座しており周りのお寺にも数体の即身仏が有ると言う。
注連寺。話術の巧みな和尚の話に為になることも多かったが乗り物酔いの薬が持続して効いていて眠気がで惜しいことをした。建物左につっかえ棒が見えるが雪の重さからお堂を守るのだろう。
宿で寝ていたら午前1時ごろカーテンを通した十四夜の月の明かりで目を覚ました。飲んだ後の目覚めはアルコールの副作用の時間が経ってから現れる覚醒作用で寝付けず月が山に沈むまで楽しんでしまった。
これから午前中の月山見学が楽しみだ。
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湯殿山は高校生のときに湯殿山麓呪い村を読んでから一度即身仏を含めてお参りしたいと思っておりました。大学二年のときに18切符で新潟→鶴岡→青森の旅行をしました。麓の寺で説法を聞いたときに御輪の鳴らし方は内側を打つこと、お寺によって拍手を打っても良いこともある等の話がありました。懐かしい話です。
投稿: abikosi | 2014年9月16日 (火) 20時32分
abikosiさん 風天も人生の役に立っていますね。
投稿: 江戸川風景4 | 2014年9月17日 (水) 08時50分