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2014年9月13日 (土)

出羽三山旅行羽黒山。3

出羽三山も夫々湯殿山権現、月山権現、羽黒山権現と言われていた。権現とは神が仮の名で現れることと言う。

月山権現とは月山神の垂迹は月読命(天照大御神の弟)で本地は阿弥陀仏である。それぞれ他の二つの山も神と仏の名を持つ。

日本古来の万物を神と崇める神道と後年入ってきた仏教を合わせ特に山岳信仰として発展した。甦りの思想と稲作農耕の願いが仏教に融合した。平安後期から朝廷の庇護の下盛んになった熊野信仰もそうである。

出羽三山、紀伊の大峯山、九州の英彦山が三大霊山だそうだ。

修験者さまに導いてもらうが役行者(えんのぎょうじゃ)は最高の霊力を持った修験者だ。明治に成って其の資格は廃止された。

羽黒山に向かうバスの中で弁当を済ます頃から帰りの新幹線に遅れないよう警告が出始める。特に羽黒山の2446段の石段を登るかバスで上へ行くかを再三決めるように案内される。2日間だと三山巡りは急ぎ足だ。

他のニ山に比べ羽黒山は標高が低い為冬でもお参りが出来るので此処に御参りをすれば三山にお参りしたことになる言う。

鳥居には月山、湯殿山、羽黒山の名がある。
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此処からは先達が付き案内していくれる。40人の団体なので声は聞こえない。

随神門 大杉に囲まれた石段を登る為一週間7kmずつ土手をあるいて来たが坂道でないので不安だ。

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須賀滝 夜は水を灌漑に回していると言う。朱塗りの神橋を渡り神界に入る。
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爺杉 婆杉も有ったが落雷で焼失したと言う。樹齢千年を越える。
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是非見たかった五重塔。比較的雪が少ないと言っても5mは積もり雪下ろしが大変と言う。
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愈々2446段の石段が始まる。二休みして鳥居が見えてきた。ほっとした。杉並木の景観を味わうことは無くひたすら石段を見つめて登った。
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境内に向かう。斎館 修験者の宿坊と言う。
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蜂子社 崇峻天皇の皇子、崇峻天皇が蘇我馬子に暗殺されるが蜂子皇子は馬子の手より逃れこの地に着き修行の後出羽三山を開いたと言う。
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1本歯の高下駄の山伏さんが法螺貝を吹きながら蜂子皇子の墓から本殿に案内してくれた。東北唯一つの宮内庁管轄の墓だ。

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三神合祭殿 月山、湯殿山、羽黒山の御神体をお祭りしてある。羽黒神が御示現されたのが午年だったと言う。午年は特別霊験あらたかということで昇殿して参拝し宮司さんに鈴で肩を清めてもらった。茅葺の立派な建物だ。

この手前が御手洗池(鏡池)で平安時代の物が多いが室町時代までの円形の銅鏡が600個以上願いを込めて埋まっていた。土産の古鏡は之に習って作られたと解った。改めて味わうと大変に美味い。

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慌しかったが豊富な樹木の中の立派な社殿を見及び義母を土産に絡めて思い出した良い旅であった。

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コメント

遠刈田温泉と羽黒山には行きましたが他は未体験です。
羽黒山は階段を歩きました。
案内のタクシーの運転士が「早い!」と驚いてくれました、若かりし頃の思い出です。

佐平次さん JR高尾駅から高尾山を登りJR相模湖駅まで歩くのは何回もしましたが近年夫婦揃って膝がおかしくなり山には4年は行って無いので堪えました。衰えるのはつるべ落としです。土手を歩き回復したら日本国中歩きたいです。

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