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2015年5月 3日 (日)

開基1200年高野山見学

先の四国の旅で松山から丸亀に向かう折、真魚が(弘法大師の幼名)真理を求めて崖から飛び降りたという場所を遠望した。その山の向こうが弘法大師の産れた善通寺市だと説明があった。高野山見学は申し込んで有ったので旅が関連付けられ楽しくなった。

 

お寺の「檀信徒のおつとめ」に「南無大師遍照金剛」「南無興教大師」「南無專誉僧正」とある。母が亡くなって仏壇が出来てからズーット正月,彼岸とお盆に般若心経と光明真言を家族で唱えている。33回忌を済ませた。お大師様と真言宗の中興の祖覚鑁上人と豊山派の開祖專誉僧正の名も初めのうちは南無大師遍照金剛、南無興教大師、南無専誉僧正と御宝号を七辺ずつ唱えていたが今は省略している。

 

真言宗は18の宗派が有るそうだが真言宗そのものもすたれた時期も紆余曲折有ったようだ。

 

密教といわれ師匠が高弟に学び取らせて伝えていた奥義に念仏を加え学びやすくした覚鑁僧正も中興の祖とされたが根来寺におわれ一宗派となったようだ。

 

平安時代からの有名な古刹はそれぞれ宣伝マンが全国を回り布教とお札等を売り教団の維持に力になっていたという。

 

高野聖と言われる人たちも在家の信者で全国を回って布教に努めた。本山の学僧と聖たちの争いもあったようだ。高野山内での争いでは聖の力の方が強かったこともあるそうだ。財力は大切だ。

 

泉鏡花の「高野聖」も布教の聖の話の聞き語りだ。彼方此方に布教に歩く聖の天生峠に於ける布教には関係ないオカルト話だ。

 

我々のツアーに着いた奥の院のガイドも面白おかしく説明しては数珠やお札を上手く販売していた。

 

小生は商人ながら人一倍学んだけれどお客さんには最小限の物しか販売しなかった。今になって布教者の心得が解ったが退職した後だ。

 

三島では富士山も笠雲をかぶり天気が思いやられる。
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高野山を登り始めると交通量は多くバスのすれ違いは冷や冷やだ。対向車の運転席が直ぐ隣だ。
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4月から神戸に住みだした娘からmailがあり9時半に家を出て高野山に向かっているから後で会おうと言う。唐突な話でびっくりした。当方の予定から2時半に金堂前でとメイルで指示をした。
またまた桜の出迎えだ。宿坊に荷物を置く。宿坊の宝城院の本堂。
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バスは時間通りに宿坊に着き娘とも無駄な時間を過ごさず会えた。主人に片道3時間もあれば行けるから両親に会って来たらと言われたという。神戸から松戸に来るよりも時間がかかるではないか!
新しくできた中門。
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壇上伽藍の金堂。焼けてしまった本尊を高村光雲が制作し80年ぶりの御開帳で最大の目玉行事だ。4時まで山科の随心院様が踊りや今様,読経を奉納している。
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御影堂 大師様の御入定前の御影をお守りしている。
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大塔

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随心院御老師さま退場。
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はねず踊り。 金堂内には入れなかったので外から失礼する。
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踊り子の退場。
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今様の演者の退場。愈々一般人の本尊参拝となる。白無垢の美しい像だ。ありがたく参拝する。

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多宝塔と桜 雨は無かったが曇りで暗かった。
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娘はケーブルの時間が有るので2時間いて急いで帰って行った。宿坊の宝城院は塔頭の中でも創立以来火事に会っていない3寺の1寺という。精進料理は美味かった。夕餉にビール、酒の注文を取るのは流石、大衆の心を鷲掴むのは心得ている。

 

庭には水芭蕉が美しい。
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部屋から大塔と桜。
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何とか雨を逃れた前日とは変わり雨が降る全国的に豪雨とのこと。奥の院に向かう。
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慌ただしく雨中を回った。法然様のお墓。
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ガイドの説明を聞き御廟を参拝し金剛峰寺へ。桜が満開だ。
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金剛峰寺
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桐が仏教を表し、巴が神道とのこと。神仏混淆の信心だ。宿坊で願い事をして朝の勤行で拝んで貰いお札を受け取る時に神棚に供えて下さいと言われた。
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雨粒も大きく写る。金剛峰寺の庭。桜が綺麗だった。
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奥の院、一ノ橋前。雨で急かされた感がありゆっくり心を洗いに来なくてはと思った。
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コメント

お父さん達が高野山に来てくれたおかげで、私も行く事が出来ました。有り難う。神戸から松戸に帰るより遠いけど値段は安いです。楽しかったね。またきてね。

ひろちんの母へ 最初メールが来た時、話が分からなくて何んだ何だとお母さんが言っていた。

お久しぶりです! 良い高野山旅行ですね~♪

ユメフーセンさん お久しぶりです。旅は息抜きになり心身に良いと思います。

しばらく更新がないのでちょっと心配してました(そういう年ですね、お互いに)。
素晴らしい旅行、とくに娘さんの旦那のやさしさ、娘さんも大喜びでしょう。
我が家は明日日帰りで孫たちがきます。

佐平次さん 外で飲む習慣が無いので人付き合いも上手くなく楽しく酒友と付き合っている佐平次さんを尊敬しています。話題も少なくブログの更新は難しくなってきました。これから3ヶ月は都合で旅にも出られないので余計書けません。お孫さん達も我家の孫よりは大きくお相手も大変でしょう。身体を休めながら上手く付き合ってください。友達も孫が帰るとぐったりする者が多いです。

話題に乏しい、なんて鳥や川岸のようすだけでも、それがいちばん楽しい記事です。
独特のコメントがまた楽しい!

佐平次さん 今、片付けの追い込みで老夫婦そろって疲労気味です。川に行く間も惜しんでます。

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