小学校の友と一杯
小学校の友人と久しぶりに一杯やった。戦後の色濃い昭和23年からの友だ。
その頃松戸駅西口は商人ばかりでバカだから東口(サラリーマンが多い)の人と遊びなさいと親に言われた人が近所にいる。集まった6人の内5人は西口に住んでいた者で小生は今でも西口に住んでいる。近所の人の親の言をかりると折り紙つきのバカとなる。
東口に住んでいたただ一人の友は親が千葉大園芸学部教授で花の正確で緻密な絵を書いていた。友も小さい時から門前の小僧で精密な花の絵を書いていた。ズーット続けていたので益々うまくなった。英文科を出て高校の英語の教諭に成ったのだが趣味として続けて73歳の現在も継続している。植物より好きなのがトンボの研究という。穏やかな小賢しさのない良い男である。中ジョッキ一杯でもう飲めないという。学生時代は瓶ビール一本を飲めなくて翌日気の抜けた苦い液体に砂糖を入れて飲んでいたらしい。
座も進んだ頃スケッチブックを出し最近の作品を披露してくれた。A君というが栽培ももちろん得意だ。最近はトリカブトとオダマキに凝っていると言う。
濃紺というか紫というか鮮やかなトリカブトとオダマキの絵だ。
トリカブト 戸隠で写す。
猛毒という認識だった。小生はこの球根は炮じて八片に切り陰干すると鼈甲色に仕上がる。1日0,2g使う。陽気が逃げるのを抑え体表に残るようにする薬として著効を表すので大事に使った。
面白かったのはオダマキの解説で先ず彼が話したのは静御前が鶴岡八幡宮の境内で頼朝に舞を強要され
静や静 しずのおだ巻 繰り返し 昔を今になすよしもかな
これは伊勢物語の
いにしえの 倭文(しず)の苧環(おだまき) 繰り返し 昔を今になすよしもかな の本歌取という。
倭文は日本古来の織物
苧環(オダマキ)はつむいだ麻糸などを内側を空にして球状に巻いたもの。
オダマキ日光で写す。心棒が有り立方体のくるくる回る糸巻に似る。
頼朝は静御前が頼朝賛歌を謡・舞うと思っていたら義経恋しの今様を舞ったので激怒した。政子のとりなしで事なきを得た話を語った。
も一つは妹背山婦女庭訓で西口生まれとしては当然知らなかったので面白く聞いた。
簡単にまとめると「大化の改新」の筋で①吉野川を挟んで対立する家同士の若い男女の命を懸けた悲恋と②蘇我入鹿の娘(橘姫)と藤原不比等の恋に横恋慕した酒屋の娘の三輪が最後は改新が成就するよう命を懸けると言う話が挿入された筋書きだ。
ただ一人東京から参加した女子は居酒屋の飲み会でも着物で参加する。今日もクリーム色の無地の着物に手書きの菖蒲の帯と粋な姿で来てくれた。歌舞伎と踊りに通じていて頷きながら話題に入っていた。良い趣味を持っている。
橘姫と三輪が不比等の袖にそれぞれ赤い糸と白い糸を結びそれを手繰って不比等の居場所を突き止める。そこに苧環(オダマキ)が出てくる。
世間話で終わる飲み会も今日は勉強になった。
開院前の内覧会を行います。
当日は血管年齢チェックを行います。
また、健康相談もさせていただこうと考えております。
ぜひとも皆様お運びくださいますようお願いいたします。
平成27年8月30日
日曜日
午前10時から午後4時
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なかなかに風情のある清談の集い、今の世に稀な集まりですね。
御子息、いよいよ独立ですか。
おめでとう、は、もうちょっと先かな。
近ければいいのになあ。
投稿: 佐平次 | 2015年6月12日 (金) 10時41分
佐平次さん 好きで続けていることは貴重です。接すると嬉しくなります。長男の事有難うございます。地域に貢献できると良いと思っています。
投稿: 江戸川風景4 | 2015年6月12日 (金) 10時52分