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2015年10月15日 (木)

西小から浄瑠璃寺から岩船寺往復。

2日目は本命のハイキングだ。

 

奈良駅から9時4分発のバスで西小迄行き野に有る石仏を見ながら浄瑠璃寺に行く。緩やかな登と案内に有ったが思ったよりは急だ。

 

読み散らかした宗教の本は沢山ある。人間は生まれながらに仏性を持っている。これを前提に本を読まないと理解できないと書いた本が有った。世の中全体も仏性に満ちている。隠居し目の前に腹を立てたり、心配を作ったりする必要が無いのだからその考えで行動しようなどと出来もしないことを思った。

 

石仏たちも村人が願いを込めて作った物ではなく恵に感謝してお礼を表現して作った物だろうと勝手に解釈し頂上には立派な寺が有りふくよかな仏像が有る。お参りするとまた一段信心が深くなったと思えると楽しいかな?と出来ない心境をそのように向けながら歩けたらと天恩と人の努力の結集した田を見ながら石仏を探して歩いた。既に石仏を見落とさないようにと浅はかな心が湧いている。
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西小地蔵石仏 南北朝の作 人の感謝を笑顔で受ける。
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西小墓地石仏群 回りあった石仏を埋没や盗難から防ぐため集めた。生前に自分の供養を行い死後の極楽往生を願ったものが多いと言う。室町時代の逆修供養という。
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西小五輪塔 鎌倉時代のもので重文
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長尾阿弥陀磨崖仏 鎌倉後期作 傘をかぶった石仏。珍しさに右往左往。
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昨日の疲労もなく登りも苦にせず浄瑠璃寺に到着。東方浄土という言葉もある。西方の極楽浄土に対し現世の浄土を願う心だ。薬師仏は東方浄土の教主で、現実の苦悩を救い、目標の西方浄土へ送り出す遣送仏という。創建当時の本尊の薬師仏の浄土である浄瑠璃世界から寺名は来る。
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東方に三重塔。現世を救う薬師如来像が安置される。
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三重塔にお参りをし西の本堂の阿弥陀様を中心とした九品仏に来迎を願う。
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仏像も三重塔も池も本堂も素晴らしい。石仏をお参りしながら浄瑠璃世界を表現したお寺に達し仏を信じる心は絶頂に達する。現世の喜びを味わう。

 

感動も直ぐに忘れ次の岩船寺を目指す。この間にも石仏が多くある。

 

藪中三尊磨崖仏。鎌倉中期作。やさしい感じは感謝の現れと勝手に思う。
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阿弥陀地蔵磨崖仏。南北朝作。岩船寺の山の下を回り込んで歩んでいる。
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上の側面
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岩船阿弥陀三尊磨崖仏(笑い仏)鎌倉期
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埋もれ地蔵 南北朝期 地中にあったのを発掘した顔部分。
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秋晴れの道を気持ちよく歩く。
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みろくの辻みろく磨崖仏。鎌倉期 
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岩船寺三体地蔵磨崖仏 鎌倉末期 三体は過去、現在、未来を表す。これは山岳信仰に通ずる。此処から人が歩いていないような道を登る。
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岩船寺に入る。ここにも美しい三重塔が有る。周りのモミジはその時期には映えるであろう。
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十三重塔 春から初夏にかけての花の時期はさぞ綺麗だろう。
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境内の石室不動明王 叱咤激励する不動明王は好きだ。
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岩船寺には宇治の平等院の定朝作の阿弥陀様より600年も古い一木作りの大きな阿弥陀様があり感激する。
岩船寺を後に山中の岩船不動明王磨崖仏 鎌倉期
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大門首切り地蔵。石仏の首が深くくびれているからその名が付いた。
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大門石仏群 室町以降。
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上に同じ。
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最初に思ったように感謝を持っては見られなかった。歩けるかどうかの不安と道に迷わないかの心配と一つでも数多く石仏を見ようとの煩悩で無心に感動することは無かったが嗚呼よかったと思えるハイキングだった。

足も未だ使用に耐えると安心した。

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コメント

修学旅行、感謝の念を持ち続けられなかった、、そうおっしゃいますが、私には散歩好きさんが仏と一緒になって歩いているように拝見しました。
浄瑠璃寺で本堂を三重の塔から仰いだ時の感動は忘れられません。

佐平次さん 小生の様な鈍感なものは何事も繰り返しやることが安心に繋がることですが最近は繰り返す時間が無くなりつつあると焦りが出てきました。
浄瑠璃寺で検索していたら貴殿の2007年のブログが出て来て感受性の鋭さに頭が下がりました。

この記事をリンクさせていただきました。悪しからずご了承ください。

佐平次さん 有難うございます。てれます。

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