葛城古道散歩2
このところ雨に取りつかれる。
今日も一日雨の予報だ。降ったり止んだりでなくしとしとと降り続く。がこのくらいならと思い切って出かける。6時25分奈良発和歌山行き高田乗り換えで御所に行き葛城古道の残りを歩く。
チョット御所駅で手間取って目当てのバスに乗れなかった。予定とは逆回りで鴨山口神社迄タクシーにする。雨でなければ歩く距離だ。
黄色の線を歩いた。これだけで3時間掛かった。
山口神社は奈良県に14社あり皇室用の木を伐り出していたという。山の神の大山祇神を祭神とする。鴨族の神社だ。
運転手に次の目標九品寺の道を聞き降りる。
雨に煙り雲の垂れ込める金剛山を右手に見ながら雨も良いではないかと歩き始める。
カメラをビニールの買い物袋にいれ雨除けとして行く。道が違うようだとJAの販売店で丁寧に教えてもらい葛城古道に入る。目当ての六地蔵にすんなりと行けた。斜面の側溝には勢いよく水が流れる。
暫く畦道を歩く。良きかな。蛙の声が響き、ツバメが飛び交う。
番水の時計 棚田に水が均等にいくよう時間によって人力で水路を変える。
雨だと坂は避けたくなるがちょっとの登りで駒形大重神社に到着。
隣が九品寺。モミジと桜の若葉が綺麗だ。サツキも見事だろう。見るところが有ったが忘却し本堂にお参りをしそそくさと先を急いだ。
飛鳥方面の景色 近い内に歩かなくては。
道路が柵で閉じられているが開けてしっかり閉めて通行する。猪に農作物を荒らされないためだ。
ほどなく二代綏靖(すいぜい)天皇葛城高岳宮跡に到着。邪馬台国から桜井付近に都は集中しているようだが何故ここにと思う。葛城氏の本拠地だ。
一言主神社 雄略天皇がこの地に狩りに来た処、自分とも、お供と衣装も人数も一致する一行と出会い何者だと問うと一言主の神だとの答えにひれ伏し持ち物を献上し仲良く狩りをつづけた。勇名を馳せた天皇も大和国の区域外葛城の神には従うことになるという話らしい。
境内の大イチョウ。乳房の様な気根。
参道にも蜘蛛塚が有る。大きな石を置き土蜘蛛を閉じ込めた。神社境内に大きな蜘蛛塚が有ったらしいが見落とした。この地方には大和政権に強力な抵抗勢力が有ったのだろう。
長柄神社へと街を行く。
下照姫を祭神とする長柄神社。天上から光を与えるのは天照大御神で地上で明かりをともすのが下照姫とか、近くで銅鐸が発見された。弥生時代には国を治めるのに呪術が大きかったが古墳時代になると権力の割合が大きくなったとか。
銅鐸はシャーマン文化の特徴と言う。卑弥呼との関連を言う記事が有った。
昼近くなったが昨日注意され自覚したので道路向かいの公民館の軒下でお握りを食べ寺田橋バス停に急いだ。
昨日バス中で確認した鴨都波神社に向かう。御所からバスで一停留所のとこだ。下賀茂上賀茂神社の祖先の一つだ。
神農様の祠がった。有りがたく参拝した。医薬の祖、神農様のレリーフは神棚に写真は店に飾ってあった。
雨で散々な感じだが4~6世紀頃を思いながら歩けて清々しかった。
神農様は中国の初代皇帝、綏靖天皇は我が国二代目の天皇様太古二か国の神話の御上を感じたのも嬉しかった。
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蛙の声を聴き燕の姿を愛でながら歩く雨の古代の道。
最高ですね。
投稿: 佐平次 | 2016年5月12日 (木) 10時20分
佐平次さん 子供の頃遊んだ様な風景がそののまま古代に繋がるようで楽しかったです。
投稿: 江戸川風景4 | 2016年5月12日 (木) 10時42分