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2016年12月13日 (火)

愚治験

市の検診の結果要大腸検査と出た。時間が掛かるので現役の時は避けていた。隠居して時間があるので意を決して検査を受けた。

 

下剤と腸の洗浄液を服用し20数回の水様便を便が澄明になるまで強いられた。これが覚悟のいることだ。

ポリープが6ヶ見つかり3ヶは小さいので検査のついでに焼き取った。残りは1,5cmの大きさなので入院で後日という。早速予約となり最短でということで二週間後一泊で実施した。患部の下に生理食塩水を注入しポリープを浮き上がらせ輪になった機器でポリープの付け根を絞めて通電し焼き切る切除術を受けた。きれいに取れたと結果を聞き安心した。一泊し下血がないかを確認し退院になった。

 

しかし入院の晩に熱感を覚え寝汗をかいた。大腸壁を高熱で刺激したのが原因であろうと薄々感じた。翌朝37.1度と微熱があった。

漢方では太陰経を考えており臓は肺、その腑は大腸となる。大腸の血管壁に熱を加え若ければ血が陰で熱を吸収するのだろうが老年で体にその力がなく微熱になったのだろうと太陰病の代表的な薬「桂枝加芍薬湯」を服用した。一服し一時間後には平熱になった。この薬は桂枝湯という暖かい時期の風邪薬の芍薬を3g増やした薬だ。芍薬が3g増えると体表の熱の籠りばかりでなく消化管にも熱が籠るようになった症状に効くようになる。

芍薬 苦平 苦味は血に働く、苦味は平といえども血は熱を持ちやすいので冷やす働きを持つものが多い。

体表で風邪をひき皮下の血管に影響が出たのを芍薬で調節するわけですがこれが3g増えると腸管に熱が籠った症状に効くことになる。芍薬の働きで大腸壁の血管に熱が残ったのを治めたのだろう。

2回のポリープ摘出後1週間ずつ計2週間の禁酒していたら酒が飲めなくなった。短期間に無理やり激しい下痢を人為的にも起こすことは老人には無理なのかもしれない。

 

それと下痢で大腸内の水分が極端に減ると腸内に熱を持つするとその臓である肺にも熱を持つ。特に燗酒を飲むと胸がムカーとした。原典では快薬で下痢を被りその結果肺に熱が籠り治らない咳つまり肺痿という病気になる。とある。

 

 

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コメント

大事に至らず良かったですね。
私も来年はまた大腸検査しようかと、去年やって二年後にまた、とのことでした。

佐平次さん 友人に初期の胃がんを宣告され内視鏡で削るだけの手術をし数年後再発を宣告されそれも内視鏡の処置で済み元気なものがいます。早期発見早期処理ですね。

大丈夫??
お酒は飲まなくていいからね。

ひろちんんへ 大腸を刺激して肺に影響がでアルコールが胃から熱を持て肺に上がるのが受け付けないのだろう(肺萎肺瘍)。ウィスキーや冷なら少しはいける。

良い方に行って良かったです♪

ユメフーセンさん 漢方は漢方の理屈で原因を考え投薬するので原因と薬が一致すれば一服で効くことがまま有ります。

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