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2017年4月 5日 (水)

出雲大社と宍道湖の夕日

晴れたが寒い。旅のうららをのんびりは今回は空振りの様だ。

 

朝一番の6時47分松江発宍道湖温泉駅行のバスで向かう。一畑電車は宍道湖温泉駅からになる。市営バスと一畑電車、バスで観光地巡りとなる。3日間乗り放題のパスを求め有効に使う。
宍道湖温泉駅の一畑電車。
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出雲氏は島根東部を本拠にしていたが大和朝廷の援助の下、勢力を伸ばし宍道湖西の出雲平野に進出した。杵築の地に大社を築いた。

出雲風土記は唯一完全本として残っている。古事記、日本書紀から遅れ朝廷は各国に地方史の編纂を命じた。出雲の国司は唯一その地方の豪族で詳細な風土記を編纂し大切に保管した。他国は現在知事のほとんどが自治省から派遣されその後知事となっている人が多いのと同じく中央から派遣された国司だった。熱の入り具合が違う。出雲果安、広島親子が指揮に当たった。

国引き物語がある。島根半島部分は新羅や高志(越)から八束水臣津野命が島を引っ張り陸地としたという。右に見える三瓶山を杭に稲佐の浜を綱として新羅から余った島を「オソロ、オソロ国来(くにこ)」と引っ張った。3回繰り返し島根半島が平和に領土となった。
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川跡で乗り換え出雲大社前駅から出雲大社に向かう。
参道に大物主命が葦原の中つ国を殆ど統治したがあと一歩のところで同僚の少彦名命が常世の国に帰ってしまい困っていると海上から光る玉が渡ってきた。黄金の玉は「我は汝の幸魂、奇魂である。力を貸すから国を完成させよう」と力を授けた場面の像がある。
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銅の鳥居から拝殿と奥の本殿屋根を望む。
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名所の見学は緊張し其処で大きな日の丸を仰ぐと神聖な気持ちになる。
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お勤めを終えた神主さんの列に出会う。
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十九社神在月に全国の八百万神が集うところ。
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祭神の大物主が修行中兄弟神の八十神達に試練を受け赤猪を捕まえろ命じられ捉えたら真っ赤に焼かれた大岩で大物主は死んでしまう。大物主の母が
カミムスビ神に頼むとキサガイ媛とウムガイ媛を遣わし貝殻の粉末で全身を覆い命を救ってくれた。後大物主は根の国に遣わされ素戔嗚尊に数々の難題を降りかけられるが娘のスセリ媛に知恵をもらい困難に打ち勝ち呪術を身に着け生還し大神となる。
大社内の本殿とキサガイヒメ、ウムガイヒメ、スセリ媛を祭る社。反対側に九州宗像三女の一女タキリ媛の社、筑紫社がある。
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本殿の真後ろに素戔嗚尊社がある。
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社家通りに出る。千家国造家とともに大社の宮司を務めた北島国造家にある少彦名命を祭る天神社。少彦名は一寸法師と同じくらいの小人だった。
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北島家門の竜の彫刻。
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その先に命主社があり大物主の命の恩人である神産巣日神(カミムスビ)を祭る。少彦名命の父でもある。手前の木は樹齢千年の椋木。
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歩いて1.3km先の稲佐浜に向かう。国引きで増えた領地だが国譲りで建御雷神が大物主に日本を譲ってくれと頼むところ。
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バスが2時間に一本しかなく一時間海風に吹かれ冷え切った。日御碕神社に行く。朱色の神殿で雰囲気が違う。アマテラス大御神、素戔嗚尊を祭る。伊勢神宮が日の出るを拝み日御碕神社は日の入るを参るという。アマテラス大御神の弟で三貴子の一人、月読命がいるが影が薄い。日の入りから夜を守るなら主役のはずだが?。
バスから写す。
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素戔嗚尊社
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灯台のほうに登と経島(フミジマ)が見える。アマテラス大御神を祭る。現在はウミネコの繁殖地になっている。
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バスの都合で20分の滞在で一畑電車宍道湖温泉駅に帰り5時で食堂が開くのを待って白魚のお造りと天ぷら、焼き魚を美味しく食べ宍道湖の夕日を見に腰を上げた。
白鳥が居る。県立美術館から嫁が島まで夕日が沈むのと競走した。
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寒かったが満足な行程だ。

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コメント

ひとりでレンタカーを駆って(出雲で借りて)大社や松江皆生倉吉などを歩いたのはもう数年前になります。
もういちど反芻して楽しませていただきます。

佐平次さん 貴兄のレンタカー漫遊を見てから年数が経ちレンタカーは遠慮してバスで行動しました。初日が雨で予定が狂いましたがほぼ予定は回りました。

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