« 出雲大社と宍道湖の夕日 | トップページ | 美保神社と佐太神社 »

2017年4月 5日 (水)

八重垣神社から熊野大社と揖屋

今日も晴れたが寒い。7時57分松江発の一畑バスに乗る。周遊券があると楽だ。観光地のバスにしては懸命に唸りギシギシ軋む。

八岐大蛇伝説で三種神器の一つ天叢雲剣が出てくるが天岩戸の事変で三つは揃っていたという。後年素戔嗚命英雄伝説が作られた折に書き直したという。鉄器も島根に伝わったが工房は吉備に多く生産は吉備が圧倒的だったという。

8時15分には着いたが巫覡、神主さんやボランティアの人たちが清掃をしていて挨拶をしてくれる。すがすがしく気持ちよい。
290402yakumo00

夫婦椿、夫婦杉。縁結びの神で夫婦云々が多い。鏡池が道路向かいにあり鬱蒼とした林で神々しい。
290402yakumo01

コイン占いが有名な鏡の池。クシナダヒメが鏡代わりにしていた。
290402yakumo02

素戔嗚尊、櫛名田比売、アマテラス大御神の壁画が宝物殿にあり9時から拝観できるとあるが8時半に巫女さんに見られますか聞いたところ良いですよと答えがあり時間の節約ができた。埴輪ロードの道を聞き歩き出す。田園地帯を歩くのが何よりの楽しみだ。
290402yakumo03

桃が咲き桜は一輪もなく陽があるが寒い。それでも気持ちが良い。
290402yakumo04

大社造りの日本最古の神社、神魂(カモス)神社に向かう。天穂日命(天照大御神の第二御子)が降臨したところだ。天穂日命は建御雷神の前に葦原の中つ国を貰い受けに来たのだが3年間何もせず建御雷神が国譲りを実行した。天穂日命は情報を高天原に送り続けていたので尊ばれていて出雲氏の祖先となる。出雲氏は政治と司祭の両権限を持ち権勢をふるったが司祭権を朝廷に取り上げられる。天皇が変わると神賀詞(カムヨゴト)を奏上した。天皇家が何時までも続くよう詞と伴に莫大な貢物を持って2年間にわたり奈良に上ったという。出雲大社の建立維持に朝廷が援助し出雲氏が神賀詞を奏上するのは国譲りに絡む特別な関係があった様だ。
神魂神社 国宝 立派で神々しい。
290402yakumo05

神戸の里、風土記の丘を通りバス停風土記の丘入口に予定より早く着き寒風の中バスを待つ。予定より一本前のバスだが30分待った。八雲バスターミナル迄乗車者は無く貸し切りで行った。ターミナルからは最初の予定のバスしかなく30分待ったが部屋が有ったので助かった。熊野大社に行く。出雲一宮という。出雲氏が意宇地方に本拠があった時の大社で一番の格式の神社だった。近年まで火鑽神事は此処で行われ起きた火を出雲大社に運んだという。
川の両岸には桜が並ぶが開花前だ。残念。
290402yakumo06

熊野大社拝殿
290402yakumo07

鑽火殿 燧臼(檜製)と燧杵(宇津木製)で火を起こす。明かりと調理の元になる貴重なものだ。
290402yakumo08

伊弉冉社 イザナミ命を祭る。
290402yakumo09

熊野大社境内全景
290402yakumo10

出雲の狛犬は憤怒の像 前足を折り腰高に睨む。
290402yakumo11

八雲ターミナルでバス停以外から乗った老婆と時間まで歓談する。運転手さんと顔見知りで家の近くで乗せてくれる。
松江に戻りJRで二つ米子寄りの揖屋に行く。駅を降り駅前通りに出たが人一人通らない。20分くらい歩いて車に乗ろうと出てきた人に聞いて揖屋神社黄泉比良坂の道が分かって一安心した。

伊弉冉を主祭する。意宇六社の一つ。大己貴、少彦名も副祭する。
290402yakumo12

290402yakumo13

290402yakumo14

黄泉比良坂 伊弉冉は火の子カグツチを生み産道を火傷をし死んでしまう。伊弉諾は寂しくて黄泉の国に伊弉冉に会いに行く。伊弉冉は黄泉の国の食べ物を食べたから帰れないという。せっかく来てくれたので黄泉の国の王様に聞いてくるが決して付いて来てはいけないと言い残す。この約束を破って伊弉諾が伊弉冉の蛆だらけの姿を見て逃げるが伊弉冉が黄泉軍を連れ追い駆けてくる。髪に差した櫛の歯を折るとブドウになりこれを投げつけると黄泉軍は群がって食べ伊弉冉と他の軍が未だ追い駆けてくる。山桃を見つけ投げつけると黄泉軍は居なくなったが伊弉冉はさらに追いかけてくる。伊弉諾は大きな石で黄泉の国への道を塞いでしまう。

黄泉比良坂入口
290402yakumo15

道を塞いだ大石
290402yakumo16

黄泉比良坂への道。
290402yakumo17

大物主命が根の国から逃れてきたのも黄泉比良坂という。伊弉諾が塞いだ道に如何入り、如何に出てきたのだろう。神話は古事記、日本書紀で皇室の都合で書き換えたところもある様だ。そのうえ解り難いがゆっくり読んでみたい。

« 出雲大社と宍道湖の夕日 | トップページ | 美保神社と佐太神社 »

趣味」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 八重垣神社から熊野大社と揖屋:

« 出雲大社と宍道湖の夕日 | トップページ | 美保神社と佐太神社 »

フォト
無料ブログはココログ