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2019年3月31日 (日)

大井川鉄道 家山駅でC56に乗る。

小学校の校舎は駅の近くの線路際に在った。貨物専用のホームも有り貨車は常駐し機関車もよく見かけた。

父上が園芸学校の教授で植物の繊細な絵を描いていたのを見よう見まねで精密な植物画から汽車の絵を描いていた友がいた。その友が列車の前に煙りを書くのを見て奇異に思ったが停車中は風向きにより列車の前方に煙がたなびくことが有るのを知って成程と思った。

当時は線路に自由に入れ貨車を触って遊んでいた。L字型の取っ手様の物が有り引っ張るとシューっと蒸気が抜けるような音がしてこれが一番面白かった。積んである貨物で印象に在るのは爆弾か燃料タンクではないかと思われる銀色に輝いた3mくらいの紡錘形の物体だった。確認はしていない。

線路際の原っぱで遊んでいると突然列車の車窓からコメを入れた袋が降ってくることも有った。コメは統制されていて担ぎ屋さんがヤミ米を車内検査から逃れるため放り出した物だ。列車が駅に着くと持ち主が顔色を変えて取りに来た。

金町の中川にカニを取りに行き鉄橋の下で列車の通過を待っていると水が降っていることが有りなんだかわからなかったが直ぐに汚水に違いないと推測し列車の通過時には鉄橋の下にはいかないようにした。線路にも自由に入れ鉄橋を歩いて渡ることも当たり前のようにした。etc。

通学にも電車ばかりでなく汽車も走っていたので来れば乗った。発車時にドアーが閉まらないので助走をしながら飛び乗ることも良くあった。

年を経て昭和45年新婚旅行は宮崎だったが宮崎で汽車を見かけ汽車はそろそろ廃止になるとニュースが流れていたので写真を撮った。

ごく普通に列車を見、利用していて特別好きだった訳ではない。

大井川鉄道家山駅付近では桜祭りが行われ乗降客も一杯だ。SLも割増運行の様だ。バスで家山駅に到着するとC10が止まっている。マニアではないが世間並みに汽車が目の前に在れば写したくなる。
(拡大した写真を戻すには色の付いた上のバーtyougen777 cocolog niftyの後ろのXをクリックして下さい)
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前方に出て何軒目かに家と家との隙間が有ったのでお邪魔をした。c10はやや小型だが立派だ。
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我々の乗車迄時間があり、周りを歩いたが線路わきには撮り鉄のマニアが並んでいる。

川を渡した鯉のぼり、時期尚早とは思えなく景色に溶けあっている。
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愈々乗車時間だが乗降客が多いので時間があるだろうとホームの細くなった最後尾に携帯で連絡を取り合っているベテランの不知のマニアと場所を確保した。ラッキーである。
遠くから姿は見えないが汽笛が聞こえ普通の老人も興奮をする。停電が多かった戦後昭和25,6年、夜 川に行くと列車のシルエットが前方をライトで照らし走る姿を美しいと思ったのを浮かべている。外に出ると満天の星が輝き室内ではドテラを羽織り足は豆炭アンカ一つを毛布で巻いて過ごしながら聞こえた冬の汽笛も思い出す。

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一番多く列車に乗ったのは中学時代か?少年時代が瞬く間に過ぎ去った。
客車内
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新たな旅に満を持す。千頭駅にて。
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