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2021年2月28日 (日)

オオバン余話

前回のブログに佐平次さんからコメントを頂いた。井伏鱒二は1編も読んだことがないので早速岩波文庫「山椒魚・遙拝隊長他7編」520円を求めた。

 2011年以前の10年間毎年チョウゲンボウの営巣から巣立ち迄を観察し楽しんだ事を思い出した。巣立って半月位で親も子も居なくなると親身に応援していた生命の誕生の壮大な行事が終わり別れの寂しさを覚えたのを思いだした。

 屋根の上のサワンの書き出しを読んでこの舞台は手賀沼ではないかと勝手に思った。手賀沼の畔には白樺派の文豪が住み大正ロマンと呼ばれ井伏鱒二もその一人かと思ったが鱒二は昭和の作家だった。

 柳宗悦も白樺派で手賀沼の住人の一人とネットで知りだいぶ前に買った文庫本「南無阿弥陀仏」を殆ど読まないで放ってあるのを思い出して引っ張り出した。 

 隠居した時、買ってあって未読の本は出来るだけ読み返そうと思っていたので早速試したら興味が持てそうなので努力をしてみよう。本を読むのも儘ならぬ能力になりつつあるが。

話題は違うが明治時代には手賀沼の有る我孫子よりは近い隣町の流山の味醂屋さんが芸術家の大スポンサーで菱田春草等を応援していた、豪快な者は流山でどんちゃん騒ぎの後、次は箱根に行こうと引き継いで箱根まで馬車で行ったとか読んだことが有る。

文化の薫、近くに住みながらそれらの故事を知らず文化とは関係なく過ごしてしまった。

 

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コメント

オオバンの写真で私が井伏を引っ張り出し、こんどはそれで井伏鱒二を読む気になられた。
不思議といえば不思議な縁ですね。
我孫子は北の鎌倉といわれた作家の多く住むところ、今は住んでいないのかな。
手賀沼の畔で白鳥を見たことを思い出します。

佐平次さん ハクチョウは江戸川上空で見られることが有ります。我孫子は最近は行ったことはありませんが良い所の記憶があります。鎌倉と比較される程だったとは千葉県人として光栄です。https://edogawa.at.webry.info/200602/article_2.html

流山の味醂屋さんは小林一茶の面倒もみたようですね!一茶双樹記念館

ぺんぺんさん 馬橋の油屋さんも一茶のスポンサーと聞きました。

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